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損益比較表(バランスシート)

どんな行動・思考・感情にも、両面(よい面とわるい面)がありますが、ひとの思考はどちらか一方の面に片寄ることが多いです。
いま問題になっている行動・思考・感情について、メリットとデメリットを書き出してみましょう。
あなたを苛むわるい感情が、一方ではあなた(のどこか一部)を守っていることがあります。
行動に二の足を踏むとき、よい面だけを見ていると「なぜできないんだ?」と自分を責め立て苦しめることになるかもしれません。
損益比較表(バランスシート)は、物事の両面を見るのに役に立ちます。
とくに行動・思考・感情が板挟みになったり身動きとれなくなった状態を脱する手助けとなるでしょう。

エクセルでのフォーマットをダウンロード → b_s.xls 


損益比較表(バランスシート)は、簡単な表です。
まず何か気になっている行動・態度・思考・信念・感情を、表の上に書いて、
そのあと、それぞれのメリットとデメリットを書いていきます。

大抵は、メリットだけ、あるいはデメリットだけが思い浮かぶものですが、
少し頑張って、メリット/デメリットの両方を、できるだけたくさん書いてみましょう。

行動・態度についての損益比較表(バランスシート)だと、例えば下のような感じになります。

 問題モンダイの行動・態度シコウカンジョウ
 課題を先延ばしにしている
行動の長所チョウショ(メ リット)
行動の短 所タンショ(デメリット)
(先 延ばしにすれば)

・他の好きなことをする時間ができる。

・大変そうな課題をやって苦しまなくて済む。





30
(先延ばしにすると)

・締め切りが近付くと落ち着かなくなる。

・「いつもにげてばかりだ」と自己嫌悪に陥る




70

メリット欄、デメリット欄それぞれの下に書いてある数字(30と70)は、
メリット/デメリットを比較して、どちらがどれだけ大きいかを書きます。
もちろんメリット欄とデメリット欄を書き終えた後に、両者を比較して
数字を入れてみて下さい(数字で評価することは認知療法のあちこちにでてきます)。
ここではパーセント表示のつもりで、あわせて100になるようにしてみました。

ここは30対70で、デメリットの方が大きいようです。


次は、思考・信念の損益比較表(バランスシート)です。

 問題モンダイ思 考・信念シコウカンジョウ
 自分は完全な負け犬だ
長所チョウショ(メ リット)
短 所タンショ(デメリット)
(こ う考えれば)

・自分を変える努力をしなくて済む。

・何もしないことの言い訳になる。

・同情を引けるかもしれない。
 



40

(こう考えると)

・失敗から学ぶ機会を失うだろう。

・何もしないことで自己嫌悪になり、ますます落ち込む。 

・思うほど同情が得られないと、やり場のない怒りを覚えるかもしれない。


60

「自分は完全な負け犬だ」なんてネガティブな考えに、果たしてメリットなんて
あるんでしょうか?
それがあるんです。どんなにネガティブで自己破壊的であっても、
まったくメリットのない考えは長続きしないし、繰り返し登場しないでしょう。
なにか隠れたメリットがあるはずです。
それに気付けば、「どうしようもない考え」を少しどうにかしようのあるものに
変えることができるかもしれません。
損益比較表(バランスシート)は、そんな「気付き」のツールでもあります。


次に感情の損益比較表(バランスシート)の例です。

 問題モンダイの感情シコウカンジョウ
 子供が嘘をついて学校をさぼったことへの怒り
感情の長所チョウショ(メ リット)
感情の短 所タンショ(デメリット)

・激しく怒りを表せば、子供は二度と同じ過ちはしないだろう。

・子供を叱ることができる。

・怒りをぶちまければスッキリする。
 




20

・感情にまかせて叱れば、反抗的になり、もっと悪いことをするかもしれない。

・感情的に叱っていると子供にも分かる。子供の信頼を失うかもしれない。

・怒りに任せて叱れば、あとで罪悪感を覚えそうだ。


80

ネガティブな感情についても、ネガティブな思考・信念と同じことが言えます。
やはり隠れたメリットが存在するということです。


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